京都市 相国寺 承天閣美術館へ若冲展を見に行ってきました。
到着するとまず迎えてくれたのが、待ち時間90分の看板。
致し方なしと並ぶと、今度は口頭で「チケット確認入り口までが60分から80分です。そこから展示場入り口までは更に待ち時間があり、場内での待ち時間も発生します。場内は大変混雑しており、お待ちいただいても十分に作品をご覧いただけない可能性があります」とさらなるお出迎え。
一瞬、出直そうかと思いましたが、そこはぐっと我慢して並ぶことに。
USJかTDLかって感じです。
周囲の平均年齢は40歳くらいこちらの方が高いでしょうが…
実際、チケットもぎりまで1時間ちょっとかかりました。
でも、その頃には達観していて
もう何度も若冲作品は見ているので、今回は120年振りに里帰りをして、本来の33幅がそろった部屋に入ることができるだけでいいや
と思っていました。
若冲の作品と出会ったのは…ペットボトルのラベルなどに使用されて話題になる少し前。
偶然、京都国立博物館へある特別展を見に行って、時間があったので常設展示場も見て回ったときでした。
収蔵している若冲作品の内、10点程が展示してあったと思います。
それを見た瞬間に衝撃を受けてしまったのです。
全て水墨画で、今回の動植綵画展のように色彩はなかったのですが…
圧倒的な迫力でガラスなど感じさせないくらいの勢いで迫ってきていました。
その作品の中には野菜涅槃図というものもありました。
本来、涅槃図は釈迦が死ぬ場面であり、中央に横たわる釈迦、周囲にはそれを嘆き悲しむ僧侶や動物たちが描かれています。
それが、中央には籠の中に横たわる大根。
周囲には実をくねらす様々な野菜たち。
一瞬、何を見ているのかわけが分かりませんでした。
ふっと笑いがこみ上げて、そしてすぐ引きました。
見れば見るほど、野菜たちの嘆きの声が聞こえてきそうだったのです。
なんていう人なんだろう、そう思って追いかけるようになりました。
昨年にはプライスコレクションとして、有名になったモザイク画のような屏風も見に行きました。(プライスコレクション展では実は若冲以外の画家の作品にも目を奪われました)
今回の展覧会では、動植綵画だけではなく、襖絵や壁画も展示されていました。
第一展示室で見た壁画。
大きな壁一面の左隅に天井まで届く芭蕉の葉。右上には月。
墨一色で描かれているのですが、迫力がすごく、人並みの中でじっと立ち止まってしまいました。
そして、館内での行列の最後にたどり着いた第二展示室。
かなり大きな部屋の壁3面に、動植綵画と仏画の合わせて33幅が展示されています。
ガラス前には黒山の人だかりがあり、その頭の上、絵の上半分くらいしか見えないのですが、部屋の中央に立ってぐるりと見回すと、ぞっと寒気がして、そして涙がでてきました。
この、迫りくる力。
絵を見て、泣いてしまったのは初めてです。
すごい。
すごい。
すごい。
なぜ、ここまで感動したのが、理由は分かりません。
でも、とにかく、生まれて、生きていて、よかったと思いました。
(作品を前にして、数度過呼吸になってしまい、意識が薄れそうになりました。。。)
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